BNA wall HYO-BO

data

credit

日本橋に新しく完成したアートホテルの一室のデザイン。
我々は映像作家の上山悠ニさんのチームでパラメトリックデザインツールの開発およびイグルーと呼ばれるアクリルパイプによる多面体オブジェのデザインサポートを行った。

上山さんのイメージは北極であり、室内に不等辺三角形の透明なイグルーを設置する事を考えていた。自主施工を行う必要があったため簡易的に施工可能な方法と形を検討していくため、Grasshopperを用いてツールを作成した。

全て違う角度で取り付くパイプを繋ぐジョイントは3Dプリンターで1つ1つを制作した。様々な素材やジョイント形状を検討し、コストと施工性からパイプ形状のナイロン製ジョイントとした。

パビリオン等で同様の事例は散見されるが今回は常設のため形を決めるジョイントにフィニッシュとして透明なネジでアクリルパイプとジョイントを繋いだ。構造的検討は構造計画研究所の石塚、細見さんのチームにお願いした。

多くの建築家は意思決定者としてプロジェクトの決裁権を持つ事が多い。しかしながら今回のようにデザインとエンジニアリングの中間の領域で、”下請け的”な立場にたったとしても建築家としてのクリエイティビティを発揮できる可能性を感じたプロジェクトであった。

所在地東京都中央区日本橋
主要用途ホテル
竣工年2020年
写真撮影Tomooki Kengaku